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記事に使える脳科学マーケティング9の原則 — 結論・図・最後の一歩

2026年11月7日更新・約6分で読めます

AIによる調査論文(メタ分析を優先)をAIが調べ、内容を確かめて整理しました(出典は末尾)。

中身と関係のない飾りの画像や小話は、読んだ人の理解を下げる。これは学習の場面の実験をまとめたメタ分析の結論です。わかる・覚えている・信じられる・動ける、の4つに効く研究を、論文まで確かめて9個に絞りました。

3行でわかる

  1. 結論を先に、要点は3〜5個まで。図は中身を説明するものだけ
  2. 数字の幅として不確かさを書いても、信頼はほとんど下がらない
  3. 最後はクイズで思い出させ、次の一歩を「いつ・どこで・何を」で書く

確かさ: A 確か=メタ分析・大規模な再現・長く再現されてきた法則があり、効果があること自体が確か/B 条件しだい=場面で結果が変わる・争いがある(基準)。

01 使える原則記事に使える原則は?

確かなもの(A)は、飾りを入れない・図と文の対応を示す・思い出させる・実行意図の4つと、画面では浅く読みやすいこと。

原則わかっていること確かさ
言葉と図をいっしょに言葉だけより、言葉と図をいっしょに見せるほうが理解と記憶が上がるB 条件しだい
飾りは逆効果面白いが中身と関係のない絵や話は、学びを下げるA 確か
図と文の対応を示す見出し・色・矢印で「文のここが図のここ」と示すと、理解が上がるA 確か
一度に置く要点は少なく一度に頭に置けるのは4つ前後B 条件しだい
画面では紙より浅く読みやすい説明文は、紙より画面で読んだほうが理解が低かった。時間に追われると差が広がったA 確か
読みやすさは信頼になる読みやすい文は、好まれ、正しいと感じられやすいB 条件しだい
わからないと書いても信頼は下がりにくい数字に幅(不確かさ)を添えても、信頼はほとんど下がらなかった。言葉で「かもしれない」と書くと小さく下がったB 条件しだい
思い出させる読み返すより、クイズなどで思い出すほうが記憶に残るA 確か
最後は「いつ・どこで・何を」行動を「いつ・どこで・何をする」の形で決めると、実行が増えるA 確か

02 どうやってわかったのか飾りが逆効果とどうしてわかった?

飾りのある版とない版を読ませてテストする実験が多くあり、それをまとめたメタ分析がある。

A 確かRey(2012、Educational Research Review)[2]

中身と関係のない面白い絵や話を足すと、覚えた量も応用する力も下がった。

どうやって: 飾りあり・なしで学習させ、テストで比べた実験をまとめた。

A 確かDelgado ほか(2018、Educational Research Review)[5]

説明文は、紙より画面で読んだほうが理解が低かった。物語では差がほぼなかった。

どうやって: 紙と画面で同じ文を読ませた、2000〜2017年の研究をまとめた。

B 条件しだいvan der Bles ほか(2020、PNAS)[7]

数字に「〜から〜の間」と幅を添えても、信頼はほとんど下がらなかった。言葉で「かもしれない」と書くと、小さく下がった。

どうやって: 数字の書き方を変えた実験を5回行った(4回はイギリスでのオンライン、1回は BBC News のサイトでの実地。合計5,780人)。

03 作るときの当て方記事のどこに当てればいい?

冒頭・本文・終わりの3か所。画面では浅く読まれやすいので、構造で助ける。

1

結論を最初の1〜2文に

見出しのすぐ下にも、その節の結論を書く。

2

要点は3〜5個まで

アイコンや表にして文字を減らす。比べる数字は表か棒グラフにする。

3

図は中身を説明するものだけ

雰囲気のための写真・イラストを足さない。図を使うときは、文のどこと対応するかを見出しや色で示す。

4

確かさをそのまま書く

わかっている・割れている・わからないを分けて書く。

5

最後に思い出させる

短いクイズかよくある質問を置く。

6

次の一歩は1つだけ

「いつ・どこで・何をする」の形で書く。

04 使わない説よく聞くけれど使わないのは?

話題になったが、大きな追試や検証で支えられなかった説は使わない。

よく聞く説判定研究では
読みにくいフォントのほうが深く考え、問題が解ける言い過ぎ話題になった研究があったが、元の研究と16本の追試をまとめると効果は出なかった
学び方のタイプ(目で見る派・耳で聞く派)に合わせる根拠なしタイプに合わせて教えると成績が上がる、という証拠は見つかっていない

よく聞く説(集中は8秒・自我消耗・色で○%など)の答え合わせは、よく聞く説10個の答え合わせにまとめた。

05 まだわかっていないことまだわからないのは?

研究の多くは教科書や学習の場面のもの。ウェブ記事を一度読む場面での効果は確かめた研究が少ない。

06よくある質問

脳科学マーケティングを記事にどう使えますか?

結論を先に書く、要点は3〜5個まで、中身を説明する図だけを使う、最後に読んだことを思い出させる、「いつ・どこで・何を」の形で次の一歩を書く、の5つが研究で支えられています。

記事に画像は多いほうがいいですか?

中身を説明する図は理解を上げますが、中身と関係のない飾りの画像は学びを下げます(Rey 2012 のメタ分析)。数より、何を説明する図かが大事です。

わからないことを書くと信頼が下がりますか?

数字に幅を添えても、信頼はほとんど下がらなかったという研究があります(van der Bles ほか 2020)。ただし言葉で「かもしれない」と書くと、小さく下がりました。

出典

  1. Mayer, R. E. (2009). Multimedia Learning (2nd ed.). Cambridge University Press. doi:10.1017/CBO9780511811678
  2. Rey, G. D. (2012). A review of research and a meta-analysis of the seductive detail effect. Educational Research Review, 7(3), 216–237. doi:10.1016/j.edurev.2012.05.003
  3. Richter, J., Scheiter, K., & Eitel, A. (2016). Signaling text-picture relations in multimedia learning: A comprehensive meta-analysis. Educational Research Review, 17, 19–36. doi:10.1016/j.edurev.2015.12.003
  4. Cowan, N. (2001). The magical number 4 in short-term memory. Behavioral and Brain Sciences, 24(1), 87–114. doi:10.1017/S0140525X01003922
  5. Delgado, P., Vargas, C., Ackerman, R., & Salmerón, L. (2018). Don't throw away your printed books: A meta-analysis on the effects of reading media on reading comprehension. Educational Research Review, 25, 23–38. doi:10.1016/j.edurev.2018.09.003
  6. Alter, A. L., & Oppenheimer, D. M. (2009). Uniting the tribes of fluency to form a metacognitive nation. Personality and Social Psychology Review, 13(3), 219–235. doi:10.1177/1088868309341564
  7. van der Bles, A. M., van der Linden, S., Freeman, A. L. J., & Spiegelhalter, D. J. (2020). The effects of communicating uncertainty on public trust in facts and numbers. PNAS, 117(14), 7672–7683. doi:10.1073/pnas.1913678117
  8. Adesope, O. O., Trevisan, D. A., & Sundararajan, N. (2017). Rethinking the use of tests: A meta-analysis of practice testing. Review of Educational Research, 87(3), 659–701. doi:10.3102/0034654316689306
  9. Gollwitzer, P. M., & Sheeran, P. (2006). Implementation intentions and goal achievement: A meta-analysis of effects and processes. Advances in Experimental Social Psychology, 38, 69–119. doi:10.1016/S0065-2601(06)38002-1
  10. Meyer, A., Frederick, S., Burnham, T. C., et al. (2015). Disfluent fonts don't help people solve math problems. Journal of Experimental Psychology: General, 144(2), e16–e30. doi:10.1037/xge0000049
  11. Pashler, H., McDaniel, M., Rohrer, D., & Bjork, R. (2008). Learning styles: Concepts and evidence. Psychological Science in the Public Interest, 9(3), 105–119. doi:10.1111/j.1539-6053.2009.01038.x
  12. Hagger, M. S., Chatzisarantis, N. L. D., et al. (2016). A multilab preregistered replication of the ego-depletion effect. Perspectives on Psychological Science, 11(4), 546–573. doi:10.1177/1745691616652873