ウェブサイト

「見た目がいいサイト」は研究でどう決まる? 単純さ・典型性・色

2026年11月8日更新・約6分で読めます

AIによる調査論文(メタ分析を優先)をAIが調べ、内容を確かめて整理しました(出典は末尾)。

見た目がいいと感じられるサイトは、「単純で、よくある配置」でした。約4万人に約240万回サイトを評価してもらった研究では、好む色の量と複雑さが、国・性別・学歴で違うこともわかっています。

3行でわかる

  1. 見た目の好みは一瞬で決まり、単純でよくある配置のサイトほど好まれた
  2. 好む色の量と複雑さは人で違う。国・性別・学歴で好みのピークがずれた
  3. 見た目は「単純さ」と「多様さ」「色」「作りの丁寧さ」に分けて考えられる

確かさ: A 確か=メタ分析・大規模な再現・長く再現されてきた法則があり、効果があること自体が確か/B 条件しだい=場面で結果が変わる・争いがある(基準)。

01 使える原則見た目がいいサイトの条件は?

単純さとよくある配置(典型性)は、くり返し出ている。色の量や複雑さの好みは、人によって変わる(B)。

原則わかっていること確かさ
単純さ見た目が複雑でないサイトほど、第一印象の評価が高かったB 条件しだい
よくある配置典型的な配置(ロゴは左上・メニューは上など)のサイトほど、評価が高かったB 条件しだい
好みは人で違う好む色の量と複雑さは、国・性別・学歴で違った(例: 女性はカラフルなサイトを、ロシアの人は複雑さの低いサイトを好んだ)B 条件しだい
見た目の4つの面見た目の評価は「単純さ」「多様さ」「色」「作りの丁寧さ」の4つに分けて測れるB 条件しだい
見た目がよいと使いやすく感じる見た目の評価が高い画面ほど、使った後も使いやすいと感じられたB 条件しだい

02 どうやってわかったのかどうやって調べた?

サイトの画面を一瞬だけ見せて評価してもらう実験を、オンラインで大勢に行った。

B 条件しだいReinecke & Gajos(2014、CHI)[1]

約4万人の評価で、見た目の好みが最も高くなる色の量と複雑さは、人によって違った。国・性別・学歴で好みのピークがずれた。

どうやって: 研究用のサイトで、ウェブの画面を一瞬だけ見せて好みを評価してもらった(約240万件の評価)。

B 条件しだいTuch ほか(2012、International Journal of Human-Computer Studies)[2]

見た目の複雑さが低く、典型的な配置のサイトほど、第一印象の評価が高かった。

どうやって: 複雑さと典型性を変えたサイトの画面を、短い時間だけ見せて評価してもらった。

B 条件しだいMoshagen & Thielsch(2010、International Journal of Human-Computer Studies)[3]

サイトの見た目の評価は「単純さ」「多様さ」「色」「作りの丁寧さ」の4つの面に分けて測れた。

どうやって: 多くの人にサイトを評価してもらい、評価の項目のまとまりを統計で調べた。

03 作るときの当て方どう作ればいい?

単純にして、よくある配置を崩さず、色は少なめに。読み手に合わせて調整する。

1

要素を減らす

1画面に置く物を減らし、余白を取る。飾りを足さない。

2

よくある配置を崩さない

ロゴは左上、メニューは上、大事なボタンは目に入る所に。

3

色は読み手に合わせて

好む色の量は人で違う。迷ったら基本の色と目立たせる色1つに絞り、目立たせる色は要所だけ。

4

読み手に合わせる

好む複雑さは人で違う。誰に向けたサイトかで、情報量を変える。

5

丁寧に仕上げる

そろっていない余白・ずれた文字は「作りの丁寧さ」の評価を下げる。

第一印象・迷わなさの原則は、ウェブサイトに使える10の原則にまとめた。

04 使わない説よく聞くけれど使わないのは?

決まった色や流行の飾りで「見た目がよくなる」という説は使わない。

よく聞く説判定研究では
この色にすると購買率が○%上がる根拠なし色の受け取り方は文化・商品・文脈で変わり、決まった数字を支える研究は見つからない
流行の飾り(ぼかし・光・グラデーション)を足すと良く見える言い過ぎ研究で好まれたのは単純さとよくある配置。飾りは複雑さを上げうる

05 まだわかっていないことまだわからないのは?

研究の多くはパソコンの画面で、スマホの縦長の画面で同じかは確かめられていない。

06よくある質問

見た目がいいウェブサイトの条件は?

研究では、見た目が単純で、よくある配置のサイトが好まれました(Tuch ほか 2012)。好む色の量と複雑さは、人によって違いました(Reinecke & Gajos 2014)。

サイトの色は多いほうがいいですか?

決まった答えはありません。約4万人の研究では、好む色の量は国・性別・学歴で違い、たとえば女性はカラフルなサイトを好む傾向がありました(Reinecke & Gajos 2014)。

見た目は使いやすさに関係しますか?

見た目の評価が高い画面ほど、使った後も使いやすいと感じられたという研究があります(Tractinsky ほか 2000)。

出典

  1. Reinecke, K., & Gajos, K. Z. (2014). Quantifying visual preferences around the world. Proceedings of CHI 2014, 11–20. doi:10.1145/2556288.2557052
  2. Tuch, A. N., Presslaber, E. E., Stöcklin, M., Opwis, K., & Bargas-Avila, J. A. (2012). The role of visual complexity and prototypicality regarding first impression of websites. International Journal of Human-Computer Studies, 70(11), 794–811. doi:10.1016/j.ijhcs.2012.06.003
  3. Moshagen, M., & Thielsch, M. T. (2010). Facets of visual aesthetics. International Journal of Human-Computer Studies, 68(10), 689–709. doi:10.1016/j.ijhcs.2010.05.006
  4. Tractinsky, N., Katz, A. S., & Ikar, D. (2000). What is beautiful is usable. Interacting with Computers, 13(2), 127–145. doi:10.1016/S0953-5438(00)00031-X
  5. Lindgaard, G., Fernandes, G., Dudek, C., & Brown, J. (2006). Attention web designers: You have 50 milliseconds to make a good first impression! Behaviour & Information Technology, 25(2), 115–126. doi:10.1080/01449290500330448